太秦歴史探訪舎

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「日本のハリウッド:太秦界隈を巡る」を開催しました。

2015.6.1

5月21日(木)、幸いにお二人様のお申込みをいただき開催することができました。気温は少し高めでしたが終日さわやかな風が散策を助けてくださいました。予定通り「仲野親王陵墓」「松竹」「蛇塚」「大映撮影所跡」「西光寺」「三吉稲荷」を巡り、キネマ・キッチンで休憩と昼食をとりました。

「仲野親王陵墓」・仲野親王は桓武天皇陵の12番目の皇子ですが孫が宇多天皇として即位したことによって他の親王に比べて厚遇され、没後親王の領地である山城の国葛野郡内の高畠墓に埋葬されました。76歳でした。この古墳は全長75メートルの大規模なものです。

「松竹」ここ太秦界隈には日本の3大映映画会社がありました。ここはその一つで現存する「松竹」を正面玄関わきから見学いただきました。昭和10年から今日に至るまで幾度かの社名変更及びオーナーの変更を経て現在なお活動している2社の一つです。有名作品の一つが「必殺仕置き人」です。

「蛇塚」は石室に入ってみると表で見たときには感じられない規模や石の大きさや石室の広さにびっくりされます。採掘場所と石切りの方法、運搬方法、石組の方法などを想像しながら観察しておりました。又、埋葬された人物が飛鳥の石舞台の埋葬者「蘇我入鹿」と同等の権力者の可能性があることに驚いておりました。今回は綺麗なツツジに包まれた古墳に遭遇しました。カギを締めて移動し始めたら次の参拝グループがおいでになりました。最近多いようです。                

 引き続き「大映撮影跡」へ。昭和26年にベニス映画祭でグランプリを受賞した「黒沢明監督の羅生門」が製作された撮影所です。昭和2年に大将軍撮影所から移転した日活太秦撮影所が前身です。昭和2年に開所してから昭和61年に完全閉鎖するまでの59年間にわたって活躍しました。

続いて「西光寺」へ。雰囲気のある茅葺の門が目印になります。表からはお寺とは分りづらい建物です。もとは広隆寺の子院の一つでしたが廃寺、その後法然上人の弟子来迎房円空が再興したそうです。その昔叡山の宗徒から法然上人の遺骸をお守りするために8か月も隠したお寺です。次回はご住職のお話を伺いたい と 思います。               

次は三条通り沿いに鎮座しております「三吉稲荷」へ向います。小規模な稲荷で通常、見逃してしまいそうな神社です。昭和2年日活撮影所開設工事に伴い、すみかを壊され、追い出されたり、死んでしまったキツネやタヌキなどの小動物を弔うために稲荷を勧請して創建された神社です。 

本日の散策はここで終了、近所にあります「キネマ・キッチン」で昼食をいただきました。

 


 

 

 

 

本日の散策はここで終了、近所にあります「キネマ・キッチン」で昼食をいただきました。

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